HinT table 01

開催日時:2020年8月10日(月)19時-21時

場所:Zoom

参加メンバー(五十音順):上地里佳、大橋香奈、神野真実、髙山伸夫、田中翔貴、鄭禹晨、橋本晴加、松尾葉奈

記録:大橋香奈

第1回のHinT table、本当は7月下旬に開催を予定していましたが、主催者である私が食あたりによってダウンしてしまったため延期。6月のキックオフミーティングでHinT tableの活動開始を決めてから2ヶ月経ってしまいましたが、ようやく一昨日開催することができました。

HinT tableは、昨年度の「東京プロジェクトスタディ ‘Home’ in Tokyo」(HinT)の活動で恒例だった「チェックイン(出席確認をかねて、会の冒頭で全員が一つの「お題」に答える)」からスタートました。今回のお題は、田中さんの提案で「最近、夏を感じたこと」。家族が作ってくれたきゅうりの浅漬けを食べたこと、送られてきた桃でジェラートを作ったことなどなど、ちょっとした話をきっかけに、各メンバーの近況を聞くことができました。新型コロナウイルスの影響で、依然としてみんなさまざまな制約、不自由さを感じながら生活していますが、そんななかでも、それぞれが工夫していることや楽しんでいることを聞けたのも嬉しかったです。

今回は、昨年度のHinTの活動の成果として参加メンバーが制作した映像作品のうち、3作品を上映して、みんなでディスカッションしました。もともと映像作品の上映会は2月に実施する予定で会場もおさえていましたが、新型コロナウイルスの影響で延期となり、いまだに開催のめどがたっていません。そこで、オンラインでのHinT tableで、少しずつ上映と対話の時間をつくることにしました。

今回の上映作品は以下の3作品。(各映像作品の詳細についてまとめられた作品ノートは、「東京プロジェクトスタディ ‘Home’ in Tokyo」(HinT)の冊子のPDFでご覧いただけます。以下は冊子からの画像転載です)

  • 田中翔貴『人間的 Home Home 的人間』

  • 神野真実『GONDOLA』

  • 松尾葉奈『OCEAN』

画面共有の機能を利用したZoomでの上映会、離れた場所にいながらもみんなで一緒に作品を鑑賞することができました。画質はやや問題がありましたが、音質は問題なく、そこまでストレスを感じずに鑑賞できてよかったです。みんなで一緒に一つ一つの作品を観て、ディスカッションする時間を待ち望んでいたので、それが遠隔ではありましたが実現できたのが何よりでした。

昨年度のHinTの活動のプロセスで、お互いの作品の背景や内容について、いろいろな場面で共有してきましたが、活動が終了してから半年が経ち、作品の最終版が大きく変化した人もいるし、観る側(作り手本人も含めて)の状態や観る側を取り巻く状況も変化しました。鑑賞後のディスカッションでは、そうした変化の影響で、お互いの作品に対して新たな疑問や解釈が生まれました。映像とナレーションの関係、字幕の色やフォントの選び方など編集意図についての具体的なことから、それぞれの作品を通して考えた ‘Home’という概念についての議論まで、もりだくさん。

今後のHinT tableでやってみたいこととして、それぞれの作品の最終版には使われなかった写真や動画をはじめとするさまざまなデータを互いに見せ合い、ふりかえりながら語るというアイディアがあがりました。私自身、編集における取捨選択では葛藤することが多く、そのことについて短い文章を書いたことがあるので、このアイディアは是非とも実現させたいと思います。